エニアグラムタイプ9、翼1の説明

E9 - 適応性のある平和主義者 | ウィングタイプの特徴

Wing 9
9番(コアタイプ)

9番は受け入れ上手で、他者の視点やアイデアを容易に理解し受け入れる傾向にあります。ファシリテーターや調停者としての役割を果たすことが多く、グループ内で外交的な存在となります。しかし、自分の立場や意見をはっきりと示し、断固とした決断を下すのに苦労することがあり、「ノー」と言うべきときに「イエス」と言ってしまうことがよくあるのです。9番は日々の生活リズムを楽しみ、シンプルな暮らしの中に心地よさを見出します。先延ばしに悩まされがちですが、一度取り組み始めると粘り強く物事を進めていきます。プレッシャーがかかると、9番はコントロールされることを避けるために、受動的攻撃的な反応を示すこともあります。

統合のレベルが低い場合、9番は自尊心の低さと闘いながら、怒りを抑え込み、幻想の中で生きてしまうあまり、自分自身と自分の責任を疎かにしてしまう危険性があります。

一方、統合のレベルが高い場合、9番は自立性を発揮し、一見矛盾するような平静と活力のエネルギーを表現することができます。自尊心を持ち、自覚と自律性を持って行動するのです。

Wing 1
ワンウィング
長所:
  • このウィングは、おおらかでのんびりした9タイプに、秩序立った、原則に基づく、集中力のある視点をもたらします。
  • 1タイプの影響で、9タイプは必要なことに取り組むモチベーションが上がるかもしれません。
  • 問題や機能不全を抱えたまま過ごすのではなく、正しくないことを正すために行動しようという意欲が湧いてくるかもしれません。
  • このウィングは、9タイプが目的意識を持ち、自信を持って行動を起こす際の支えとなります。
課題:
  • 他人を遠ざけてしまうことを恐れるあまり、9タイプは自分の欲求や怒りを表現することをさらに控えるようになってしまうかもしれません。
  • 1タイプの道徳観にとらわれ過ぎて、自分のやりたいことよりも、やるべきことを優先してしまう可能性があります。
  • 世界と自分自身を完璧にしようと頑張るあまり、うまくいかないのではないかという不安から、さらに物事を先延ばしにしたり、気が散ったりしてしまうことにつながるかもしれません。
写真の翼、飛んでいる鳥

ウィングを活用した自己成長の方法

エニアグラムタイプ9でウィング1を持つあなたは、コアタイプと隣接するタイプ両方の特徴を活かせる可能性を秘めています。ウィング1の影響は、普段の気楽で「怠惰な」性格に、構造化され原則に基づいた視点をプラスしてくれます。これにより、行動を起こしやるべきことに取り組む原動力となり、問題や機能不全を抱えたまま過ごすのではなく、積極的に改善しようとする意欲が高まるかもしれません。

ただし、ウィング1を持つタイプ9の課題は、他人を遠ざけたくないがために、自分の欲求や怒りをさらに表現しなくなる可能性があることです。加えて、ウィング1の道徳観から、本当にやりたいことよりも「すべきこと」を優先しがちで、完璧にできないのではないかと不安になり、つい先延ばしをしたり気が散ったりしてしまうこともあるでしょう。

ウィング1の特徴とリソースを上手に取り入れることで、物事の捉え方が広がり、感情表現や行動の選択肢が増えていきます。これを通じて、自分のコアタイプ9の繊細なニュアンスをより深く理解し、個人としての成長と発展のチャンスを手にすることができるはずです。

写真の翼、飛んでいる鳥